成年後見

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2017年09月25日

成年後見人、職務怠り賠償命令

成年後見人、職務怠り賠償命令 欠ける質、解任255件9/22(金) 15:34配信 朝日新聞
障害者の成年後見人となった司法書士が、受給できるはずの年金の手続きを放置するなど職務を怠り、裁判で損害賠償を命じられるケースがあった。家庭裁判所が昨年、財産横領などで後見人を解任した数も255件にのぼり、後見人の不適切な対応が目立っている。

成年後見人のニュースと言えば、そのほとんどが横領。でも今回のニュースは「職務怠慢」です。

横領は、親族による成年後見人によるものが多いですけれど、もちろん弁護士や司法書士等の職業後見人によるものも少なくありません。

公益社団法人リーガルサポートも倫理研修を義務付けたり、監督を強化していますが、中々横領のニュースはなくなりません。

常々提言していますが、300万円程度の供託やもっと高額な保険で賄えるような仕組みを作ってもらいたいと思います。

横領したお金は、ギャンブルで浪費されたり、株式やFX等への投資に充てられることも多いので、後見人候補者名簿に登載する際に、このあたりの確認も行ってもらいたいと思います。

投稿者 harada : 16:40

2011年11月16日

また後見人逮捕

ツイート


昨日リーガルサポートの研修でした。単位取得のためとはいえ、テーマはまた倫理。
でも成年後見制度に不正が必ず絡んでくるようであれば、こういった研修も仕方ないでしょうし、「後見制度支援信託」の活用も仕方ないでしょう。

講師の弁護士も、「弁護士や司法書士の不正がありますね。」と言っていましたが、研修の翌日にまたもやこんなニュースが流れるとは思っていなかったと思われます。

成年後見人の元弁護士ら逮捕=土地売買代金4億円横領か―警視庁(時事通信 11月16日)
 99歳で死亡した東京都渋谷区の女性が所有していた土地の売買代金約8500万円を横領したとして、警視庁捜査2課などは16日、 業務上横領容疑で、第1東京弁護士会に所属していた元弁護士柴田敏之(75)=中野区中央=、無職宮城淳一(54) =千代田区三番町=両容疑者を逮捕した。いずれも容疑を認めているという。(略)

私の記憶では、横領としては過去最高額。またしても成年後見制度の根幹を揺るがすニュースが出たという感じです。

「後見制度支援信託」だけでは、防ぎきれない部分も多いだけに、なんとか次の手を考えなければなりません。

とりあえずは、「後見制度支援信託」が機能する運用を期待するしかないですね。

投稿者 harada : 20:19

2009年03月11日

区役所で講演やってきました

写真素材 PIXTA
(c) にこまる写真素材 PIXTA

昨日は失礼しました。というのも ↓ の準備。(本当はストレス解消に飲み行っただけ。)

 

今日は港区役所高輪支所で「成年後見制度や遺言・相続の利用を考える」という講演をやってきました。

2月に港社協で行った成年後見の無料相談に続き、リーガルサポート絡みの第2弾です。

かわいいイラストを盛り込んだパワーポイントを準備するのが精一杯で、(スタッフに作成してもらったんですけど)、 結局リハーサルも何もなしで会場入り。

会場には40名ほどの区民の方がいらっしゃってました。

ぶっつけ本番でも何とかなるだろうと思っていましたが、そんなうまくはいかないですね。
ちょっと時間配分を甘くみてました。。。

「一般の方の興味は、全て遺言にあり」と勝手に決め付けて、遺言の説明を長めにやったんですが、 意外にも成年後見に興味を持たれている方もかなりの数いらっしゃいました。徐々にではありますが、 区民に少しずつ成年後見制度が知られてきたようです。

 

今は昔

平成13年頃に港区役所にリーガルサポートの広報でお伺いした時は、「リーガルサポート?何それ?」 みたいな扱いを受けたような気がしますが(笑)、リーガルサポートの文字がきっちり印刷された港区役所のパンフレットなどを見ると 「時代もかわったなぁ。」と変に感心してします。

リーガルサポートでの司法書士の活動が認知されるのは喜ばしいことですが、 リーガルサポートの会員である司法書士の不祥事があるのも事実です。

制度普及のため努力してきたものが、新聞などの報道で簡単に吹き飛んでしまいます。

「時代もかわったなぁ。」と絶えず思えるように、頑張っていきましょう。

 

投稿者 harada : 20:27 | トラックバック

2008年12月18日

頭脳明晰な刑事コロンボもついにアルツハイマー

「うちのかみさんがねぇ。」の名台詞で有名な刑事コロンボ。

よれよれのコート、ぼろぼろの車、ぱっとしない風貌だけど、推理は鋭く、 頭脳明晰な刑事コロンボもついにアルツハイマーというニュース。

「刑事コロンボ」ピーター・ フォークさんがアルツハイマー病(12月17日 読売新聞)
 【ロサンゼルス=飯田達人】人気テレビドラマ「刑事コロンボ」で名刑事役を演じた米俳優、ピーター・フォークさん(81) が認知症の原因の一つであるアルツハイマー病であることが16日、わかった。
 ロイター通信によると、フォークさんの娘が後見人として財産管理などを行うため、裁判所に所定の手続きを申請した。

古畑任三郎も好きですけど、本家の「刑事コロンボ」は大好きです。

 

だいぶ昔になりますが、「刑事コロンボ」のビデオ(日本語字幕版)をまとめて借りたことがあります。

さー見ようと、ポテトチップスにコーラなどの準備を整え、わくわくしていてたのですが、いざ始まって、がっかりした記憶があります。

私の中の「刑事コロンボ」は「うちのかみさんがねぇ。」と日本語をしゃべるコロンボ。もうお亡くなりになりましたが、 声優の小池朝雄さんが言う「うちのかみさんがねぇ。」と発するのが私の中の「刑事コロンボ」

本物のピーター・フォークの声、しかも英語(当たり前か)、これにがっかりしました。

 

絶対に

「うちのかみさんがねぇ。」と日本語で、しかも小池朝雄さんで発音してもらわないと困ります。

 

そんな音声ではなく映像の中でファンだったピーター・フォークもついに被後見人。だいぶ稼いでいらっしゃったと思いますので、 早めの財産管理は良かったと思います。

日本に比べ、後見制度先進国アメリカでの申立ですから、これで一安心でしょうか。

 

数少ないと思いますが、ガーディアン・アド・リーテム、コート・アポインティド・ アトニーなどアメリカの成年後見制度のお勉強がしたい方は、

アメリカ成年後見ハンドブック
http://www.populus.est.co.jp/asp/booksearch/detail.asp?isbn=ISBN4-326-64853-8

でもご覧になって頂き、

またファンの方は改めてこちらでもご覧下さい。

 

 

投稿者 harada : 20:41 | トラックバック

2008年11月06日

成年後見の現場のような完全ドキュメンタリー

皆さんは「南○ようこ」というと誰を思い出しますか?

 

若い人でギリギリ南野陽子を知っているかどうか。人生経験豊富な中高年でやっと「南田洋子」さんの名前が出てくるぐらいでしょうか。

最近芸人のネタ見せ番組やクイズ番組が多い中、久しぶりに硬派な番組を観ました。

テレビ朝日で始まった新番組「報道発 ドキュメンタリ宣言」
初回の視聴率は22.9%だったようなので、ご覧になった方も多いのではないでしょうか?

高視聴率をたたき出した1回目は、

~女優・ 南田洋子がテレビから忽然と姿を消した理由~

3年前にテレビから消えた南田洋子さんだけに、若い人には、ピンとこないかもしれません。 サラリーマン金太郎に出演されている津川雅彦のお兄さん「長門裕之の奥さん」と説明した方が分かりやすいかもしれません。

テレビから姿を消した理由。

それは、南田洋子さんが認知症、決して若くない長門裕之さんが懸命に介護する壮絶なドキュメンタリーでした。

私が物心ついた頃には、テレビで活躍されていた女優「南田洋子」

しかし今回の番組には、女優「南田洋子」は出ていませんでした。完全なる記憶障害を抱えた老女。

ファンだった方の中には、ショックを受けられた方も多かったのではないでしょうか?もちろんファンならずとも、 かつての彼女を知っておられる方には、厳しい映像でした。

壮絶な認知症を患う老女と懸命な介護をする夫。有名な女優と俳優が主演している秀逸なテレビドラマにも思えますが、 残念ながら完全なるドキュメンタリー。

「今日の洋子は明日いない」と淡々と語る長門裕之。対照的に「あかいよ。あかいよ。」と意味不明な言葉を発する南田洋子。

成年後見の現場では、良く見かけられる風景なのかもしれませんが、私の両親に年齢の近いこの夫婦のドキュメンタリーを見せられて、 考えることの多い番組でした。

今回の続編もあるようです。
見逃された方は、テレビ朝日のHPにて動画が公開されています。

軟弱なTVに飽きている方もそうでない方も是非。

 

投稿者 harada : 20:59 | トラックバック

2007年12月20日

愚行権って何?

福祉士が利用者の遺産相続=347万円、規範抵触-所属団体が処分へ (12月19日時事通信)

 お年寄りの生活支援などを行うNPO法人の職員だった東京都八王子市の女性社会福祉士(46)が、 担当していた独り暮らしの女性の死後、約347万円の遺産を受け取っていたことが19日、分かった。この社会福祉士が加入する社団法人 「日本社会福祉士会」(新宿区)は報酬以外の受け取りを禁じた行動規範に抵触するとして、戒告などの処分とする方針。

あ~あ。今までニュースになったのは、司法書士や行政書士の不祥事ですが、今度は社会福祉士です。

高齢化社会となるにつれ、この手のニュースはこれで終わりにはならないんでしょうか? 成年後見制度が世間に認知されるのはいいことではありますが、司法書士や行政書士の不祥事のニュースがそのきっかけとは寂しい限りです。

せっかく成年後見のお話になりましたので、たまに法人後見委員会でも話題になった「愚行権」について。「愚行権」あまり知られてはいない用語だと思いますが、

愚行権とは、他から見ると馬鹿げていても、 他の人に迷惑をかけないのであれば、本人がやりたい愚かな行いができる権利です。法律用語というより、 倫理学の用語です。

先日の健康診断の結果、あと6ヶ月で痛風になると言われても、いくらの醤油漬けをつまみにビールを飲んだりする私の行動や、 来年からはタクシーまで禁煙になる世の中で、体に悪いと知りつつ、このブログを書いている今もタバコを吸っている私の行動などまさに 「愚行権」を行使している状態です。

判断能力のあるちゃんとした社会人で、これから老後を考え任意後見契約を締結したいと考える方、 ご自分の愚行権まで任意後見契約の相手方となる司法書士に正直に伝えられますか?

遺族の方がご覧になってもおかしくないライフプランなるものを任意後見契約を締結する際に作成します。

例えば
1) 在宅か施設か
・ 20年以上住み慣れた自宅での在宅介護を希望する。

2) 施設の場合、自宅をどうするか
・ 事情により施設に入所する場合も、自宅はそのまま残したい。

とかなり真面目なものです。

でもお金に余裕があるなら、多少の愚行も許されるんじゃないでしょうか?

ボケても月に1度は、銀座の九兵衛で、いくらの醤油漬けをつまみにビールを飲みたい。

とか

今後老人相手に人気の出るかもしれない「昼キャバ」には週に1回は通いたい。できれば「沢尻エリカ」似の子を指名したい。

とか数え上げればキリがありません。

家族が知ったら悲しくなるような愚行。本人のためなら、成年後見制度にうまく取り込めればいいんですけど、 結局愚行権も正常な判断ができるからこその権利なんですかね?

ブログの性格上、愚行の例はこの程度ですが、深く考えると実は重いテーマです。

 

投稿者 harada : 21:10 | トラックバック

2007年07月31日

法人後見委員会卒業!

昨日は東京司法書士協同組合の総代会がありました。長年の理事長お疲れ様でした。>小村さん。 今回で任期満了の理事の皆様もお疲れ様でした。新任の皆さん、これから宜しくお願いします。


なぜか毎回成年後見の記事が多い毎日新聞より。


<成年後見制度>悪用防止へ契約マニュアル作成 司法書士ら(7月31日 毎日新聞より)
 成年後見制度の悪用が社会問題化する中、司法書士らでつくる社団法人「成年後見センター・リーガルサポート」東京支部は、 契約の履行状況を組織として監督し、財産の処分などを規制する契約マニュアルを作成。8月から運用を始める。 再発防止と制度の信頼回復に向け、全国の支部でも同様の動きが広がるとみられる。
 

ご存知「法人後見委員会」でこのマニュアルを時間をかけて検討・研究を行っていました。
2面契約、3面契約など法人後見委員会でも特に熱い議論があった部分です。一応我々のの成果の一部でもありますので、 ご利用される方は是非ご活用下さい。

(性善説に立つなら2面、性悪説なら3面。性善説を採用したいのも山々ではありましたが、 結局性悪説から逃れることはできませんでした。)

約4年程、成年後見の虎の穴「法人後見委員会」に所属させて頂いておりましたが、ようやくこのほど卒業することができました。 全国の報告書のチェックを始め、長時間(1日10時間の頃もありました。)に及ぶ会議に疲れ果てておりました。制度の欠陥が露呈し、 これからの運用が注目される微妙な時期に委員会を卒業するのは、心苦しいものはあります。

しかし私の最優先課題はホットな港支部運営にあります。リーガルの社員が特に少ない支部でもありますので、 多くの会員が成年後見制度に前向きに取り組んでもらえるよう、近々初心者向けのセミナーも予定しております。

リーガルから足が洗えたなど思っておりませんので、今後も宜しくお願いします(笑)。>矢頭東京支部長、川口元法人後見委員長。

投稿者 harada : 09:38 | トラックバック

2007年07月27日

平均寿命と成年後見事件

<平均寿命>過去最長に…男79.00歳、女性85.81歳  [ 07月26日 毎日新聞]
 厚生労働省は26日、06年の統計に基づく日本人の平均寿命を公表した。男性は79.00歳、女性は85.81歳で、 ともに2年ぶりに前年を上回って過去最長を更新した。国・地域別では女性が22年連続で1位、男性も前年の4位から2位に上昇。 また今回初めて、今の0歳児が90歳まで生き延びる確率を試算し、男性が21%、女性は44%だった。

長寿国日本のニュースですが、長生きすればするほどボケる可能性は高まります。 平均寿命までくると全くボケてらっしゃらない方はどれだけでしょうか。 ボケたからといっても必ずしも後見などの申立をする訳でもありませんので、全体像は全く見えません。

そんな詳細をなんとなく確認できる資料(最高裁による平成18年度の成年後見関係事件の概況)が公表されました。

成年後見関係の申立が前年度比で55%アップの32,629件。任意後見では色々問題がありましたが、かなり普及してきました。

そんな成年後見関係事件の本人(被後見人等)の男女別・年齢別の割合によると

女性では80歳以上が最も多く、全体の34%。ついで70歳代となっています。 女性のほうが男性よりも長生きするのはニュースより明らかですが、

さて久しぶりの問題。


成年後見関係事件の本人(被後見人等)が男性の場合、 最も多い年齢は次のうちどれでしょう。(軽く考えると正解しませんよ(笑)。)

A 30歳代
B 60歳代
C 70歳代
D 80歳以上

投稿者 harada : 20:35 | トラックバック

2007年07月20日

あれから3年 成年後見の光と影

あれから3年。(詳しくは過去のブログ 「後見人の仕事」という悲しいエントリーをお読み下さい。)

これがきっかけで現場の仕事を嫌がり、法人後見委員会で間接的に成年後見を支える活動のみをするようになって3年が経過しました。

高校の頃、理数科という特殊な医者養成クラスにいた関係もあって友人には医者がかなりいます。医者も様々で、 脳外科のエグい手術が終わってすぐに「ユッケ」が食べられるタイプもいれば、 診ていた患者が亡くなってはヘコんで鬱になってしまうようなタイプもいます。後見業務もこれに似た部分があるのかなと感じたりしています。

過去のニュースで、司法書士の後見報酬が高いと問題になったものがありました。報酬が高い・適性・安いで問題になったりする中で、 はじめから騙すつもりで制度を悪用したニュースもあります。

<成年後見詐欺>元行政書士が制度悪用を供述、追送検へ(7月20日3時4分配信 毎日新聞より、一部仮名)

 成年後見制度に絡んだ詐欺事件で、1人暮らしの女性(94) の預金を詐取したとして起訴された元行政書士、Y被告(47)が、警視庁組織犯罪対策4課の調べに対し 「制度を悪用して財産を勝手に売却するために女性と任意後見契約を結んだ」と供述していることが分かった。 女性がさらに計1900万円を詐取されていたことも判明。同課はY被告らを詐欺容疑で20日にも追送検する方針を固めた。 被害総額は4650万円に上ることになった。

制度を悪用しようとする輩は問題外ですが、制度の欠陥をついた卑劣な犯罪が今後起こらないのをただ祈るのみです。

とここまではシリアスな話でしたが、ここから告知。
最近本の締切がとかブツブツ文句を言っておりましたが。この制度に関する本が来月出版されます。

(仮)すぐに役立つ 成年後見のしくみと手続き(三修社)

発売されましたらこちらも (‘-‘*)ヨロシク♪ 結局宣伝になっちゃいました(笑)。


クイズやってないからピンチ(笑)。

投稿者 harada : 14:18 | トラックバック

2007年03月01日

法人後見委員会です。

これから例の法人後見委員会です。最近更新難しく、失礼しっぱなしで申し訳ないです。
 

投稿者 harada : 13:02 | トラックバック

2007年02月14日

成年後見人逮捕、またです。

財産を着服容疑、認知症女性の成年後見人逮捕…兵庫
 成年後見人の立場を悪用して、認知症の高齢女性の財産計約800万円を着服したとして、神戸地検特別刑事部は14日午前、女性のめい (53)(兵庫県明石市)を業務上横領容疑で逮捕した。

 調べでは、めいは、 神戸市内の老人福祉施設に入所していた女性の成年後見人だったが、2003年から05年にかけ、 女性の所有する鳥取県内の土地を勝手に売却したり、預貯金を引き出したりするなどして、計約800万円を着服した疑い。

(2007年2月14日14時41分  読売新聞より引用

こんなニュースをご覧になると「なんて悪いめいだ。」みたいな感想を持たれると思いますし、私もそう思います。 でも一般市民が後見人に就任した際に、あるいは就任前に「後見人としての心構えあるいはそれに近い研修のようなものを徹底してもらえれば、 この手の事件は多少は減るように思います。

親族後見人には、罪悪感が欠如してるというか根本的なところが抜けていたりすることが多かったりします。 (もちろんちゃんとした方もいらっしゃいますが。。。)リーガルサポートで一般市民向けの研修を行っていますから、 身の回りに後見人に就任する方、している方がいらっしゃったら受講するようにお伝え頂ければと思います。

これから無料相談に行ってきます。短めですが失礼します。
 

投稿者 harada : 17:39 | トラックバック

2007年01月25日

法人後見委員会へ

今日は予定通り法人後見委員会出席のため、四谷の司法書士会館に行ってきました。

いつも入り口にあるモニターに「法人後見委員会」の文字がありません。

 

う~ん… "σ(._.@)

 

「まあそんなこともあるな」と5Fのフロアへ

「法人後見委員会」の貼紙もありません。

 

う~ん… "σ(._.@)

 

いつもの部屋を覗くと違う委員会やってます。

慌ててスケジュールを確認。

 

 

ガ━━━━(;゚д゚)━━━━━ン

 

 

委員会は、明日でした。。。

il||li _| ̄|○ il||li

投稿者 harada : 15:14 | トラックバック

2006年11月24日

認知症の女性宅を許可を得ず担保

「司法書士のイメージアップになれば」との思いで、ブログを更新しているのですが、新聞に報道されてしまっては仕方ないです。 またまた司法書士の失態。。。

 

認知症の女性宅を許可を得ず担保に 熊本法務局 元後見人を処分
 玉名市の介護施設に入居している認知症女性の成年後見人だった熊本市の司法書士(56) が、家庭裁判所の許可を得ずに女性宅を借金の担保(根抵当権設定)に入れたなどとして、 熊本地方法務局から戒告処分を受けていたことが22日、分かった。

 熊本家裁玉名支部は02年7月に後見人を解任。法務局は05年7月に戒告処分にした。

=2006/11/23付 西日本新聞朝刊より引用=


 以前東京で揉めたケースとは異なります。司法書士が高い報酬を得ているなどの部分は0です。強いて挙げるなら、 自分が後見人として関与している案件の登記申請を自ら行ったぐらいでしょうか。報道によると根抵当権の極度額は800万円。 悪い司法書士が得する場面でもなんでもありません。

 

 

ここから私見です。事実と違う部分もあると思いますが、 リーガルサポートの本部の法人後見委員としての経験からこの事件を想像してみます。ただの想像ですので、 事実と違うところがあるかもしれません。

事件の起こったのが2001年12月、同じ月に根抵当権を設定しています。これは、 後見人に就任してタイミング良く、根抵当権設定の話があったのではないでしょう。恐らく、根抵当権を設定する障害があったので、 登記を担当した司法書士が後見人に就任したと考えたほうが自然です。

司法書士が成年後見制度の拡充のため、リーガルサポートが法務大臣の設立許可を受けたのが1999年12月。 この司法書士の就任はリーガルサポートが設立してまだ時間がさほど経っていない時期です。

今でこそ、法人後見委員会なども機能し、リーガルサポートに所属している司法書士も増えましたが、事件の起こった2001年12月は、 まだまだ未成熟な頃。未成熟だから、こんな事件を起こしていいというのは言い訳にもなりませんが、 成年後見という分野での不慣れな部分が出てしまったのではないかと思います。

マニュアルも不十分で、 また熊本を含め地方でのリーガルサポートの支部が支部としてうまく機能していなかった時期の特有の問題ではないでしょうか?

後見人となった地方の司法書士を十分サポートできなかったのは、組織にも一因があるように思えます。 決して後見人として本来あってはならない事件ですから、こんな判断をしてしまった司法書士は、許されないものと思います。しかし、 担当した司法書士が気軽に相談しうる先を提供できなかったのは、組織の体制にも問題があったのかなと思ってしまいます。

地方では不動産登記が主流、成年後見の担い手は数える程しかおりません。新人を含め、 新たにこの成年後見の分野で活躍したいと思っている司法書士が安心して業務が出来る環境を整えるため、 本部支部での体制を強固なものにしなければいけません。

ちょっと自分の所属している本部批判にも取られてしまうかもしれませんが、本部は本部で相当やっているんです。 うまくいかないもんですね。。。

投稿者 harada : 20:12 | トラックバック

2006年09月21日

成年後見制度と不祥事 おわり

不祥事の司法書士だれだ?と探されている方が多いようですね。興味あるのは分かりますが、犯人探しはやめて、 二度と不祥事のない体制作りに関心を移しましょう。(綺麗ごとですかね(笑)?)

毎日新聞のサイトを読むと、この「司法書士」が昨年まで「リーガルサポート」「東京」支部の「副支部長」だったり、「本」 を出版していたり、「ブログ」で制度を紹介していたりしていたのがわかります。その記事だけざっと読むと、「ん?誰かに似ているなあ?」 と思われると思います。

そう私にちょっと似ています。でも私はリーガルサポート「本部」の「法人後見委員」で、東京司法書士会の港支部の「支部長」、「本」 は出してますが、成年後見制度に関するものではありません。「ブログ」はやっているのは共通していますけど。。。そもそも私なら、 呑気にこうやってブログの更新なんかしておりません。

よく似たキーワードがかぶりますから、ネットで検索するとこのサイトが表示されますが、別の方です。(私は、 法人後見委員で監督する立場にありますから、成年後見実務の現場は私は現在やっておりません。)

そのうち世間の関心も薄れてしまう日も来ると思いますが、我々はこの不祥事を忘れず、 安心して後見制度を活用できる環境を整備していかなければならないと思います。国民の信頼を失った今、 我々はまた地道に誠実に活動していく他ありません。

日々の業務に追われ、リーガルへの提出物が遅れがちになる方もいらっしゃると思いますが、信頼回復のためもうちょっと頑張って下さい。

以上法人後見委員からでした(笑)。
 

投稿者 harada : 18:52 | トラックバック

2006年09月04日

また後見人の逮捕

ライブドア事件を扱いたいところですが、今日は、例の法人後見委員会だったのでそのお話。 実は前回の法人後見委員会は風邪のため欠席。今日はどうしてもはずせないアポのため、早退となってしまいました。 月に1回午後が全て塞がってしまうこの委員会は、会務まみれの私にとって最も負担の大きい会務です。東京司法書士会では、 1年間10時間のプロボノ活動を半ば強制していますが、 ヘタするとこの委員会の1日でプロボノ1年分の活動時間が確保されてしまいます。

2回目の任期ですが、20年分のプロボノ活動確保となります。 多重会務者としては、「プロボノ貯金ができればいいなあ。」と馬鹿なことを考えてしまいました。 本来法人後見委員会もプロボノ活動の一環ではありますが、この委員会のメンバーの奉仕の精神を見ていると、大義名分のある欠席 (完璧な病欠)や早退(他の会務)も何となく罪悪感があります。(どうも愚痴っぽくてすみません。)

 

法人後見委員会は、 全国の難問奇問を解決していくリーガルサポートの本部組織です。活動時間ヘビーであり、かなりの知識が要求されます。一部で 「本部の委員会の決済に時間がかかりすぎる。」とか「官僚みたいな対応をしている。」などの非難を受けることもありますが、 一歩間違えると問題も大きいだけに、どうしても慎重にならざるを得ません。

 

先日、任意後見制度の欠陥を突いた犯罪がありました。 行政書士の資格を持つリフォーム会社の社長が自ら後見人となった認知症の女性の自宅を売却し、逮捕されるという事件です。 士業の逮捕が続き、モラルが低下している中、例え官僚っぽいと悪口を言われても、締めるところはきちんと締めていかねばなりません。

 

正直、 法人後見委員会に出る時間に自分の仕事がしたいなあと思っていますが、誰かがやらなければなりません。 次回は欠席早退なしで臨みたいと思いますが、やがて訪れる私の委員としての任期満了。小泉さんと違ってこちらは、 後継者問題で苦しみそうです。。。もし司法書士でやりたい方いらっしゃいましたら、他のメンバーに知られる前に、 こっそり私に連絡して下さい(笑)。
 

投稿者 harada : 21:42 | トラックバック

2006年05月29日

成年後見人が預金着服

 

さて今日は、久しぶりに成年後見ネタ。先週24日は、 リーガルサポートの法人後見委員会に出ておりました。その前日の23日の日本経済新聞にドキっとする記事が出ていました。

 

成年後見人が預金着服

 

私は、リーガルサポートの法人後見委員。社団法人成年後見センター・ リーガルサポートが法人として後見人などに就任している全国の案件の中で、 自分の担当している地域の事案が問題なく処理されているかチェックしたりしています。 司法書士が個人として就任できない案件が法人後見に回ってきますので、通常の案件より問題が起こる可能性は少なくないといえます。 そんな困難事例が無事処理されているか見守るイメージの役回りです。

 

私は、担当の委員として、個々の案件を細かくチェックしたり、現場の司法書士 (実際に業務を担当している)からの要求を断ったりしています。即決して判断できないので、 法人としての判断が遅いなどのクレームが現場から上がってきたりしていますが、これも「成年後見人が預金着服」 などといった事件が起こらないため、成年後見制度を守るため仕方のないことです。

 

秋田で起こった「成年後見人が預金着服」という事件が、 リーガルサポートと無関係であると知って安心しましたが、今後もありそうな事件でした。日経によれば、86歳の認知症の親族の預金を、 正しく管理すべき後見人が約1800万円ほど着服し、秋田家裁が告訴したというものです。

 

後見人には、我々のような司法書士などが就任するケースの他に、 認知症の方などの親族が後見人になるケースがあります。今回の事件は、そんな親族後見の現場で起こったものです。 刑法をかじった方ならご存知だと思いますが、親族相盗という用語があります。「法律は家庭に入らず」といいますが、 親族相盗はまさにそれ。親族間で窃盗を行われても、直系血族・ 配偶者および同居の親族間で行われたときは刑が免除されます。通常は「法律は家庭に入らず」が原則ですが、 今回は秋田家裁が告訴。いくら親族でも後見人が1800万円着服しては「法律は家庭に容赦なく入る」ようです。

 

今回は行き過ぎた事件ですが、親族だから、家族だから、 子供だからなどと甘えた事件は、今後も出てきそうです。親族が後見人に就任する場合の研修・教育などを、 もっときちんとしていかなくてはいけません。

今日はちょっと真面目すぎましたかね。。。

投稿者 harada : 22:04 | トラックバック

2006年04月12日

眠れぬ法人後見委員会

 

 

昨日は夕飯も食べずに、午前3時30分まで監修本である受験用の商業登記法と格闘してました。 そして今日は1日午前中から法人後見委員会です。ちなみに今現在法人後見委員会出席中です。(ブログ書いている場合じゃないけど (笑)。)本当は眠いはずですが、全国の個々の案件が面白い(興味深い?)ので、しっかりやっています。 明日あたり急にガクンとなっちゃいそうです。。。

 

 

会議は、まだまだつづきそうなので、このへんで。明日朝余裕あれば、 多少書き足します。

投稿者 harada : 20:08 | トラックバック

2005年12月13日

法人後見委員会より

今日は、午前11時からリーガルサポートの法人後見委員会に出席しています。お弁当を食べながら、休むことなく会議が続きます。遠方(関西・九州等)より来られる方も多く、(今日なんかは、雪の影響で会議のスタートがちょっと遅れました。)しかもボランティア。丸1日の会議で困惑している私と違って、皆さん、立派な方々ばかりです。

 

ちょうど私の担当する地域の報告書のチェックが皆さんより早めに終わったので、休憩の合間に、会議室より業務日誌です。幸か不幸か、前回のトラブルで、クライアントが全部ノートパソコンになりましたので、丸1日会議に私の愛機VAIOを持ち込んでいます。

 

法人後見委員会では、個人情報を取り扱う事が多く、会議に必要な資料は、CDで配布されています。(当然、会議終了後、CDは回収・破棄されます。)個人情報保護法の施行前までは、大量のペーパーの資料を渡されていました。今までは、リーガルサポートの端末を使用していたのですが、午前中より丸1日の会議となると、自分の端末があれば、やはり便利ですね。現に、こうしてブログ書けてますし、メールは確認できますし、事務所に指示するのも楽です。

 

良い事ばかりのようですが、難点がひとつだけ。法人後見が終わった後、ほぼ必ず飲み会がありますので、「飲み屋にパソコン忘れちゃった(泣)。」なんてことがなければいいんですけどね(笑)。

さすがに今日は飲まないで帰ろうと思っていたのですが、忘年会があるようです。合間合間の作業で、すっかり夜になってしまいました。

投稿者 harada : 18:45 | トラックバック

2005年07月21日

悪質リフォーム

地味にバタバタしています。夢真と日本技開の話は長くなりそうなので、今後の展開を見ながらご案内したいと思います。

今日は日経の社会面『悪質リフォーム 認知症や高齢者標的』のお話。最近話題によく出ている悪質リフォームですが、国民生活センターによると悪質リフォーム関係のトラブルに関する認知症や高齢者が契約当事者である相談件数がこの9年で8倍になったそうです。オレオレ詐欺のニュースが落ち着いてきたと思ったら、今度は認知症や高齢者狙いの悪質リフォーム。世の中には悪い人がまだまだいるようです。もう既にかなりの社会問題になりつつあります。

ライブドア騒動で企業防衛に対する世間の関心が高まり、法改正など議論する機会が提供されたのはご存知のとおりです。ライブドアのケースと同じように、今回の悪質リフォームで認知症や高齢者が標的にされているという点が大きく取り上げられれば取り上げられるほど、これらの社会的弱者である認知症や高齢者の保護のための成年後見制度に注目が集まります。

成年後見制度は広く利用されるべき制度であると思っていますが、残念な事にまだまだ社会的に認知されていません。今回問題となっている悪質リフォームも成年後見制度を利用されていれば、当然被害は少なかったと思われます。被害に遭われた方には気の毒ですが、世間の目が成年後見制度に向けられるいいきっかけになったような気がします。活発な議論により、より良い方向へ制度が導かれれば良いのですが。

投稿者 harada : 19:06 | トラックバック

2005年07月15日

あれから1年

この時期クーラーをつけたまま寝てしまうのが悪いのか、年度末からの疲労の蓄積か、夏風邪をこじらせてしまいました。そのせいで日誌も2日飛ばしてしまいました。(精神的にも疲労しているから(笑)?)ご心配かけました。

去年もこの時期風邪を引いたなあ、と過去の日誌を見てみると、確かに引いていました。後見人をやっていた鈴木さん(仮名)がお亡くなりになった頃です。(ご参考までにその日の日誌。テンション低くなるので興味のある方のみご覧下さい。)早いもので、あれから1年たちました。鈴木さんにとって私のこの1年は満足いくものであったでしょうか?この1年で司法書士として、どれだけ成長したかは定かではありませんが、色々あったような気がします。

「これから支部長会です。風邪気味ですけど、行ってきます。」という報告に、「後見人は体が大事。」と鈴木さんからまたお叱りを受けてしまいそうです。この3連休で完全復活しようと思います!

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2005年02月08日

認知症

まだ本調子ではありませんが、インフルエンザではないようです。流行っているみたいですから、気をつけて下さい。

体調不良という事もあり、今朝はタクシーで事務所に向かいました。タクシーに乗り、「新一の橋を右に。」と行き先を説明しました。新一の橋までは1本道なので、それ以上の説明もいらないはずです。ところがタクシーは中々発進しません。「???」しばらくするとゆっくり走り始めました。すると突然、そのタクシーは信号もなにもない所で急にUターンしました。前方から来た車と接触しそうです。「何事!!!」ビックリした私はそこでタクシーの運転手をまじまじと観察しました。個人タクシーではありますが、運転手はすごい高齢です。私が、懸命に「新一の橋。」と叫んでいるのも聞こえないようです。

もしかしてこの運転手、呆けてるかも。いや、運転手ではなくて、もともとこの人は呆け老人、何らかの事情で勝手にこのタクシーを運転しているのかも。運転手の顔写真は確かに、この老人です。でもこれまでの様子や、ふらつく運転、急停止など危なっかしくてどうしようもありません。「止めて、止めて。」やっと私の声が聞こえたのかタクシーは中途半端な場所に停車しました。「ここで降ります。」これ以上の恐怖には耐えられません。お釣りも諦めて、次のタクシーを拾いました。あまりの恐怖に運転手の名前など確認する暇はありませんでした。

初期の痴呆の高齢者が起こす交通事故(高速道路の逆行など)が年々増加しているようです。皆さんも十分気を付けてください。

今回「呆け」「痴呆」という用語を使用しましたが、誤解や偏見があるとの理由で、厚生労働省では「痴呆症」の代わりに「認知症」という用語を用いるようです。今は聞きなれない「認知症」という用語ですが、「痴呆症」のことです。ご参考までに。

投稿者 harada : 18:30 | トラックバック

2005年01月18日

高齢者虐待防止法案

今日のネタは東京新聞から。『市町村に救済義務、高齢者虐待防止法案、通常国会提出へ』とありました。一般の方は幼児虐待という言葉は知っていても、高齢者虐待という言葉には馴染みがないかもしれません。文字通り、高齢者を虐待することです。嫌な言葉ですね。言葉としては新しいかもしれませんが、昔からあったのかもしれません。シモの世話をしない、年金を勝手に使う等ありそうな話です。

超高齢化社会ですから、高齢者虐待も多くなっても不思議ではありません。また、昔と違って介護保険制度以降、第三者であるホームヘルパーさんが高齢者宅を訪れる機会が増えてきました。実際、成年後見の説明に高齢者のところに行くと、ホームヘルパーさんが同席されることが珍しくありません。こんな第三者の目が、以前まで闇の中だった高齢者虐待を見つけてしまうのでしょう。

こんな高齢者の保護のための高齢者虐待防止法案のようです。司法書士と直接関係がありそうな部分として、成年後見によるサポートが考えられます。虐待の情報を得た市町村は、判断能力のない高齢者保護のために成年後見の申立て等の措置が義務付けられるようです。虐待が行われている訳ですから、身内が後見人にはならない可能性は高いでしょう。我々が後見人に就任して高齢者を保護して行くことになりそうです。法案が通れば、成年後見の需要はより大きくなりますが、必ずしも裕福な高齢者ばかりではありません。我々も商売でやっていますから、厳しい事案も出てきそうです。金銭的に何らかの対応があるといいと思います。でも報酬面だけではなく、精神的に参ってしまいそうな悲しい事案には出会いたくないもんです。(最近、優等生発言が多いような気がします(笑)。)

投稿者 harada : 19:56 | トラックバック

2004年12月21日

任意後見契約における情報量の差

今日はちょっと思った情報量の差についてです。無料法律相談を始めとして色々な場面で任意後見について説明することがあります。身寄りがいなかったり、いたとしても遠方に住んでいたりしているような人って結構いるもんです。そんな人が自分の老後を心配するのは、当然のことです。「自分がボケてしまったら、どうしよう?」そんな不安を解消するのが、任意後見です。自分の判断力がしっかりしている段階で、ボケてしまったりした場合の対策や死後の事務(葬儀の手配、埋葬など)を決めてしまう訳です。

自分の判断力がしっかりしていると言っても、老後の心配をするのは、ほとんど高齢になってからです。本来は「様々な場面において、任意後見契約等を締結するとどうなるか?」を慎重に吟味してから契約すべきでしょう。また、契約上の疑問点があれば、事前に良く相談すべきです。しかし、ほとんどの一般の方は成年後見の事情に詳しくありません。高齢者にとって、大量の契約書を前にすると、契約の条項を1行1行確認していく作業は、かなりつらいものになります。

任意後見契約は一般人と司法書士などの法律でメシを食ってる専門家との間で結ばれます。当たり前ですが、一般人と司法書士とでは今から契約する内容についての理解力、成年後見分野の知識力には、圧倒的な情報量の差があります。その差を埋めるために、何度も司法書士と面談を繰り返すのでしょうけど、正直、高齢者だと厳しい気がします。

まだ若いうちに老後や死後の事を考える人は少ないかもしれませんが、圧倒的な情報の差を少しでも埋めるには、「まだまだ働ける。」と思っているくらいがちょうどいいのかもしれません。高齢者に大量の内容を根気良く説明しながら、そんな事を考えたりしていました。

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2004年11月26日

日本財団での打ち合わせ

今日は、12月11日(土)と1月15日(土)に予定されている遺言と成年後見の説明会(自分で決める老いじたく)の打ち合わせで、会場となる日本財団に行ってきました。もともとは、日本財団が港区にあるという理由で、この件のお手伝いをしていたのですが、なんかすっかり担当者です(笑)。一応リーガルサポートの理事の松井先生と事務局の人と同行してきました。

土曜日ぐらいは、お休みを頂きたいと思っていましたので、この説明会も時間があれば覗いてみますという程度の感覚だったのですが、当然当日の受付も担当しそうです。こうなったら乗りかかった船ですから、最後まで担当者として働きます。

ちなみにこの件、読売新聞など、いくつかの新聞にも紹介される予定です。記事をご覧になったら、「ああ、原田が担当者やってるやつね。」と思って下さい(笑)。

法定後見では、司法書士の就任件数が他の士業を上回っているそうです。今後の超高齢化社会でのニーズは相当なものがあるだろうと思いますが、成年後見の制度自体の歴史が浅いこともあり、まだまだ一般には「成年後見って何?」という状況です。今回の説明会もそうですが、より良い超高齢化社会のために、やらなくてはいけない事がまだまだありそうです。

投稿者 harada : 19:53 | トラックバック

2004年11月09日

自分で決める老いじたく

今日は大安。みなさんお疲れ様でした。毎日平均してちょっと忙しいのが理想ですけど、暇な時もあれば、メチャメチャ忙しい時もある業界です。忙しくてバタバタしてる時に限って、また急ぎの仕事が入ったりします。またこんなタイミングで私が法人後見委員会で担当している地域の承認事案が「至急!!」とかで入ってきます(泣)。しかし今日もなんとか無事に終わりました。

忙しい時は、ネタを拾う余裕がありません。仕方ないので、今日はちょっと宣伝。下記日程にて遺言と成年後見の説明会があります。港区以外の方々のお申込もお受けしています。ご興味のある方は是非お申込下さい。

◆自分で決める老いじたく◆
~遺言と成年後見の説明会~
日時 第一回 12月11日(土)
    第二回 1月15日(土)
    午後1時30分~3時30分
会場 港区赤坂1-2-2 日本財団一階ホール
講師 司法書士松井秀樹・山崎政俊
定員 先着順200名
申込方法 電話予約(12月1日から、10時から4時まで、土日は除く。)
電話 03-3353-8191
(社)成年後見センター・リーガルサポート東京支部

ちなみに12月3日のお昼から2時までは、私が電話番してます(笑)。

投稿者 harada : 20:03 | トラックバック

2004年10月15日

港区社会福祉協議会のご協力

先日の日誌で、「日本財団の協力を得て、リーガルサポートが『成年後見制度と遺言』の講座を港区で開催する事になります。」という内容をお知らせしましたが、港区社会福祉協議会のご協力・ご好意により、区報の「広報みなと」、「季刊みなと社協」、「ボランティア情報」「おむすびコロリン」の4誌に掲載していただけるようになりました。

本来はこちらから再度出向くのが筋なのでしょうが、上記の件では、港区社会福祉協議会の担当の方に、今日わざわざうちの事務所まで来て頂きました。好意的かつ全面的なご協力、誠に感謝・感謝です。
少しでも多くの方に、この講演を見てもらいたいと思います。ご興味のあるかたは、直接私までご連絡下さい。

追伸 昨日の飲み会ではしゃぎ過ぎたのか、ちょっと体調不良です。短いですけど、今日はこのへんんで。

投稿者 harada : 11:23 | トラックバック

2004年10月08日

例の法人後見委員会です。

今日は例の法人後見委員会です。何も金曜日の夜遅くまでやらなくてもいいと思いますけど。。。これも明日の成年後見制度のためと頑張るしかありません。代わりに3連休はゆっくりしたいと思います。
これから司法書士会館に行ってきます。短いですけどこのへんで。

投稿者 harada : 22:15

2004年09月02日

全国一斉無料成年後見相談会

今日は珍しく外出が多かったので疲れました。その外出先に港区役所と港区社会福祉協議会がありました。実は今月、リーガルサポートと司法書士会共催の全国一斉無料成年後見相談会があります。各単位会で日程は微妙に異なりますが、東京では下記日程で開催されます。

①北 区 会  場:北とぴあ
     日  時:9月23日(木)10時から4時
     後  援:北区・北区社会福祉協議会
②足立区 会  場:足立区男女参画プラザ(エルソフィア)
     日  時:9月11日(土)10時から4時
     共  催:足立区・足立区社会福祉協議会
③葛飾区 会  場:堀切地区センター
     日  時:9月23日(木)10時から4時
     共  催:葛飾区・社団法人東京都社会事業医療協会
④中野区 会  場:スマイルなかの    
     日  時:9月23日(木)10時から4時
     後  援:中野区・中野社会福祉協議会
⑤新宿区 会  場:司法書士会館  
     日  時:9月20日(月)10時から4時
     共  催:東京社会福祉士会・全国女性税理士連盟東日本支部

申込先:電話03-3353-8191
(社)成年後見センター・リーガルサポート東京支部事務局まで

そんな訳で、港区の支部担当の私としては、この内容が記載されているチラシとポスターを港区役所と港区社会福祉協議会に掲示してもらうために挨拶回りをしていました。

実は去年も同じことをしたのですが、去年と今回では待遇が違いました。去年は「社団法人成年後見センター・リーガルサポートです。」というと相手は???といった様子で、ポスターを掲示してもらうのも一苦労でしたが、今回は「リーガルサポートです。」で「ああ、はいはいはい、司法書士さんのやってるやつね。」と説明しなくても皆さんご存知でした。リーガルができて4年ですけど、日々のリーガルの皆さん(特に苦しんでいる法人後見委員会の面々-私も含めて(笑)。)のご活躍でずいぶん社会的にも認知されたなと感じました。一般の方にはまだまだ成年後見という制度の知名度は低いようですが、区の担当の方々には既にお馴染みのようです。日々の苦労が報われたかんじです。

投稿者 harada : 12:00

2004年07月20日

後見人の仕事

3連休中にあったお話です。(あくまでもフィクションです。以下の記述は事実と異なる部分があります。)今回は長い話ですが、本当に面白い話ではないので、興味ない人は読み飛ばして欲しいと思います。

毎月月初めは成年後見の日という話で何度か過去に説明させて頂いた事があったかと思いますが、司法書士の通常の登記以外の仕事に成年後見という分野があります。リーガル・サポートの法人後見委員会などの話も過去にしておりますので、私がこの分野のお仕事をやっているのはご承知だと思います。

先週よりの風邪で体調がいまいちの私は、この3連休で体を休めるつもりでした。そんな連休初日のことです。1本の電話がかかってきました。
「もしもし、鈴木さん(仮名)の後見人の原田さんですか?こちら警備会社○○○○の○○です。」
「はい、原田ですけれど。」警備会社からの電話でしたので、なんだろうと思いました。
「実は鈴木さんがご自宅でお亡くなりになりました。」
「えっ?。。。」
「鈴木さんがご自宅でお亡くなりになりました。」
(まさか。。。)あまりに急なことに頭の中は真っ白になりました。鈴木さんとは、2週間程前にもお会いしたばっかりです。
聞くと警備システムが作動したので、自宅に出向いた所、倒れている鈴木さんを発見したそうです。私が鈴木さんの緊急連絡先になっていたので、すぐに私のところに電話したとのことです。
「すぐ行きます。」そう言って電話を切りました。

頭の中はまだ真っ白です。この連休は風邪なのでゆっくり休養するとかは、もはやどうでもいい話です。混乱しながら、慌てて着替えて出かけました。現場に到着すると数台のパトカーが停車していました。
何度かお伺いした鈴木さんのご自宅の玄関には、たくさんの靴が乱雑にありました。警察の方が大勢います。
「鈴木さんの後見人の司法書士の原田です。」
「ああ、助かりました。」先頭で指揮を取っていた警察の方が、私を見てそう言いました。

現場のことは、あまり書きたくないので省略させてもらいます。

(2週間程前にも会ったばっかりなのに。2週間程前はお元気だったのに。)そんな言葉が頭の中をグルグル回ります。ついこの間までお元気だったこと。後見人として自分はちゃんと仕事ができていたのか。十分に鈴木さんのことをみてやれていたのか。もっと色々やれたんじゃないのか。頭の中をグルグル言葉が飛び交います。
1年以上のお付き合いです。親戚のおじさんよりも、ずっと会ったりしていた関係です。数日間最後の仕事のつもりで、バタバタしてました。緊張していたのか、混乱していたのか、不思議と悲しくありませんでした。一番始めに後見契約した時に、いずれはこの人とも別れる日が来るのだろうとは思っていました。仕事上でのお付き合いなので、葬儀に出ても涙なんか流さないのかなあ。と思っていました。

(中略)ずいぶんと時間だけが経過しました。

やっと落ち着いたので、お線香をあげさせてもらいました。
手を合わせながら「鈴木さん、こんな俺で良かったですか?こんな俺で良かったですか?」と何度も問いかけていました。
職業としての後見人。商売としての後見人。死に直面しても涙も流さず、淡々と仕事をする後見人。
でも、日誌を書いて、こうやって、落ち着いて思い出すと、突然悲しみが湧きあがってきます。こういう業務は私には向かないのかもしれません。

鈴木さんのご冥福をお祈りします。ゆっくり休んで下さい。

投稿者 harada : 12:00

2004年06月04日

突然死

今日は、成年後見の日。継続的見守り契約を結んでいる方と面談しました。相変わらずお元気そうで安心しました。
実はつい先日、成年後見に真摯に取り組んでいらっしゃった司法書士の先生が突然お亡くなりなりました。60歳でした。今年になってからも何度かリーガルの役員会などの後で、一緒に飲んだりしていた先生なので、突然の訃報にかなり驚きました。
成年後見の現場では、寝たきりの痴呆の老人の世話で家族が疲れ果てている話はよく聞きます。そんな現場を見ていると、自分はそこまで家族に負担をかけずに、ポックリ逝きたいと思ったりしていました。(私は184センチありますから、こんな巨大なおじいちゃんの世話をするのは誰でも大変だと思いますから。)
不謹慎な話ですが、介護で疲れ果てた家族は、その老人が亡くなるとホッとするといいます。それに比べれば突然死のほうが、介護がない分負担はないといえると思います。しかしながら、自分の肉親の死を予感する事のない突然死は、残された家族に心の準備を与えません。今回の知り合いの先生の死は私ですら衝撃を受けましたから、ご遺族の方の気持ちを思うと悲しい気分になってしまいます。
ご冥福をお祈りいたします。

投稿者 harada : 12:00

2004年02月05日

予防接種

昨日の件で、トップページを少し変更しました。(NEWから「資本金1円でも株式会社・有限会社が作れます。今がチャンス!」を削除しただけという話もあります(笑)。)

月初めですので、成年後見の面談をしました。今回は病院を無断で脱出することもなく、お元気そうです。むしろ後見人の私が咳き込んでいましたので、「お大事に。」と言われてしまいました。ついではなかったのですが、ここ2、3日、咳が気になっていたので病院へ行ってきました。
今更ながらではありますが、病院にインフルエンザのワクチンが余っているというので、予防接種の注射をしてもらいました。一般には、私と同じようにワクチンが余っていたのを見つけると、すぐに注射してもらうことができます。(当たり前ですね。)しかし、これが被後見人だとそうもいきません。いくら貴重なインフルエンザのワクチンが余っているのを見つけても、気軽に後見人が被後見人に注射を打ってもらう判断をすることができません。この風邪のシーズンが終ると、今度は花粉症の時期です。最近では、この花粉症に効く注射もあるようですが、この点でも、後見人としての対応は後で後でになってしまいます。このように対応しきれない場合が多いのですが、いざ安全なはずの予防接種を受けて何かしらのトラブルが発生してしまうと、それこそ大問題です。
医療の現場での被後見人を取り巻く問題がうまく解決できるようになるには、まだまだ時間がかかりそうです。

投稿者 harada : 12:00

2004年01月20日

可哀想な後見人

成年後見というと自己の判断能力の低下した(ボケた)方々をサポートする制度なんですが、可哀想なケースもあります。
何らかの事情で、第三者が自己の判断能力の低下した方と契約したい場合は、そのままそのボケた方と契約を締結しても意味がありません。そのボケた方の代わりに契約を締結できる後見人と契約することになります。契約したいのにこの後見人がいない場合は、後見人選任の申立てをすることになります。後見人には親族のだれかが選任される場合もありますし、我々のような職業後見人が就任する場合もあります。
徐々にこの成年後見の制度が広まりつつはありますが、まだまだ一般の方には馴染みのない制度です。あまりこの制度を理解されぬまま安易に後見人に就任してしまうと、裁判所から連絡がきたりしてビックリする事が多いようです。結構手間がかかることもいっぱいあります。
親族が後見人になる場合に、事前に「後見人の仕事、仕組み」を理解してもらうためにリーガル・サポートでは後見人養成講座を開いたりしています。これらの講座からこの制度を理解し、後見人に就任すればあまり戸惑うこともないと思います。
しかし、第三者がボケた方と契約したいためだけに、この制度を利用し、成年後見の仕組みも理解していない親族を後見人に就任させて、契約を締結して「後は知らんプリ」では、日々介護に追われる親族からしてみると負担が大きすぎます。介護の負担の重い親族が、裁判所に振りまわされる状態は本来の制度趣旨から大きく外れてます。ボケたお金持ちの回りには、いい人だけが集まることは少ないようです。(今日はちょっと真面目すぎましたね。)

投稿者 harada : 12:00

2003年12月19日

成年後見の面談

やっと1週間が終りました。(といっても明日も研修がありますけど。)
今日は成年後見の面談にお付き合いしました。
ご本人がしっかりされているかいないのか大変分かりづらく、後見の対応をすべきか判断に苦しみそうな案件でした。何を聞いても「はい。」としかお答えしてもらえません。来年になってしまいますが、一度後見が必要かどうか医師の意見を聞いて判断しようという事になりました。
いよいよ年の瀬で、色々な案件が駆け込みであり、バタバタしっぱなしです。

ちなみに今日はこれから昔いた事務所の忘年会です。事務所のT先生はご高齢のため、参加されませんが、以前ご紹介した説教好きな番頭Kさんと飲む事になります。Kさんは1次会まではいい人なのですが、2次会から人が変わってしまいます(泣)。
「おい、金太郎(なぜかこう呼ばれてます。)、だからお前はダメなんだよお。」と何がダメか、その理由を教えてもらえないまま説教されます(笑)。
理不尽な説教はありますが、色々情報交換してきます。

投稿者 harada : 12:00

2003年12月02日

よいお年を?

今日は月一の成年後見の面談日でした。前回の病院無断外出事件がありましたので、次回からは無茶をしないように念を押しておきました。とはいえ何かあったら、すぐ後見人に電話するという病院側の素早い対応にお互い安心できたともいえます。今回の事件で評価できたのはそこだけです。
いつものように「今月は旅行の予定はありますか?」との質問に「年末年始はどこへも行きません。」とのお答え。一人で過ごすお正月は寂しいなあと思いましたが、身寄りがいないからこその成年後見という選択肢です。大変お気の毒ですが、仕方ありませんね。月一の面談日なので、かなり早いですけど、「よいお年を!」と挨拶しました。

最近この手の成年後見のネタが多いような気がしますが、メインでやっているのはあくまでも『登記』です。ちなみに今日は中間法人・NPO法人とちょっとマイナーな事をやっていましたが、無難にこなしていますのでネタなしです(笑)。

投稿者 harada : 12:00

2003年11月27日

法人後見

昨日尻切れとんぼになってしまいましたが、リーガルサポートの会合に出席してきました。何をやらされるんだろう??と思っていましたが、リーガルサポートの『法人後見委員会』という会合でした。リーガルサポートは法人として後見監督人になっています。全国各地で後見人をやられている方々の監督を行っている部隊です。個々に承認する案件が大量にあり、3時から始まった委員会が終ったのは10時でした。あまりにも事務量が多いので、この業務をやらされるのは厳しい気がしました。しかし、途中参加したにもかかわらず、当日配布された資料の参加者にしっかりと「原田正誉」と名前が載っていましたので、今更「やっぱり辞退させて頂きます。」と伝えづらい雰囲気になっていました(泣)。
この部隊では監督業務のほかに、個人では後見人を受けづらい案件(例えば被後見人がまだ若く、後見人のほうが先に死亡しそうな場合や利害関係人に問題がある場合)に法人として後見人になる『法人後見』もやっています。
個々人の案件では、出会う事も無いようなケースを具体的に検討していきますので、実務を行うにはとてもいい勉強になりそうです。日常業務に影響がでない範囲であれば、協力させて頂きたいと思いますが、そう甘くはないようです。厳しい世界に足を踏み入れてしまいました。

投稿者 harada : 12:00

2003年11月20日

無断外出

昨日「最寄りの法務局も余裕があるようです。」と書きましたが、昨日申請した設立が今日完了していました(驚)。設立の場合(確認会社を除く)は、資本金を銀行に払いこんでから、登記簿謄本が取得できるまでの間、ずっと引き出せなくなりますから、登記完了は早ければ、早いほどお客様にとっては有利です。「12月5日ぐらいには完了するかも。」とお伝えしておいたんですが、昨日の今日での完了にお客様もビックリです。

話は変わって、昨日の夜私の携帯に見知らぬ番号の着信がありました。いたずら電話かな??と思って電話に出てみると「○○○○病院です。○○さんの後見人だとお聞きしてご連絡しました。」
え??まさか??何かあったのか??
「こちらに、今入院されているのですが、無断で外出されたようで、心当たりに連絡しているのです。」と病院の方。何かあったんじゃないかと思いましたから、ちょっと安心しました。
結局その日のうちに病院にはお戻りになり、今日退院されたようです。元気なのはいいけれど、無断外出には困ったもんです。
今回は何事も無く終りましたが、成年後見をやる以上は、地方出張も控えたほうがいいかもしれません。

投稿者 harada : 12:00

2003年11月04日

OSの話

あっという間に11月になりました。3月からはじめたこの日誌っぽいコラムも9ヶ月目に突入です。なんだかんだで続いてます。でも油断するとすぐ挫けそうになります。励ましのお言葉を掲示板などに書いて頂けたら幸いです。
ちなみに今日司法書士試験の最終合格者の発表があったようです。合格者の皆さんおめでとうございます。ずいぶん前からおめでとう、おめでとうと繰り返してますが、やっと最終です。これから新人研修・特別研修・ブロック研修・単位会研修・配属研修と半年程研修が続きます。働きながらこれらの研修をこなすのは大変ですが、頑張って下さい。

さて、今日は例によって成年後見の面談日です。この方とのお付き合いも半年を越えました。感覚的には近所の親戚の叔父サンに会うかんじです。この方とは仕事の関係とはいえ月一で会ってますが、この方と同い年ぐらいの私の実の叔父サンにはもうずいぶん会ってません。(20年以上??)皮肉なもんです。
面談では、OSのバージョンの話をしました。もともと理系出身の方とはいえ良く勉強されています。成年後見の現場での話題じゃないよな。と思いつつ、お元気でなによりと再確認させてもらいました。ちなみに今月は旅行にも行かれないそうです。ちょっと安心です。

投稿者 harada : 12:00

2003年10月06日

後見人は体が第一

成年後見センター・リーガルサポート東京支部の役員の間では頻繁にメールを交換しあって情報を共有しています。今日のメールでも「やっぱり後見人は体が第一。季節柄風邪などひかぬように。」などと書いてありました。やはり後見人は被後見人よりは健康であったほうが望ましいですし、体の弱い後見人には仕事をお願いしたくなくなります。
先週から風邪が中々治らないなどと日誌に書きましたが、週末またしても寝こんでしまいました。というのも『白目がぶよぶよ』だからです。片方の目だけ赤く充血し、白目が膨らんでブヨブヨになってます。以前一度この症状がでたのですが、鏡で見ると我ながら気持ち悪いです。どうやらアレルギー性結膜炎のようです。
2・3日で治るようですが、気持ちのいいものではありません。風邪の影響があったんですかね?症状がとにかく気持ち悪いので、すごい病気になったと思って鬱になりそうです。そうでなくても家族や周りからは『白目ぶよぶよ病』などと呼ばれてますし。。。(笑)。
体の調子が悪いと本当に健康第一だなと再認識しますね。皆さんくれぐれもお体に気をつけて。

P.S.
なんか業務日誌というより闘病日誌っぽいですね(笑)。

投稿者 harada : 12:00

2003年10月02日

品川駅

今日は成年後見の訪問日。任意代理契約を結んでいる方との面談の日でした。
飲み会の席上などで「そういえば原田先生は熊本のご出身でしたよね。」「いえいえ、宮崎です。」「ああ、そうでしたね。」という会話は良くあります。九州出身だけ記憶に残っていたんだな。と普段なら気にも留めないところです。
ところが同じ内容の会話でも、被後見人との会話となると「もしかしてボケが始まったのかな??」などと一々疑ってしまいます。
継続的見守り契約という契約を交わしていますので、月に一度面談して、もしボケが始まったら裁判所に後見の申し立てをすることになっていますので、ちょっとした会話にも注意するようにしています。いろいろお話した結果、どうやら心配のし過ぎだったようです。
元気が有り余っているのか、先日新幹線が開通したばかりの品川駅に行かれたようです。
「別に特に変わったとこなんかないですよ。」とおっしゃってました。

登記の申請は当事者出頭主義だというのは以前説明しましたが、たまに関西方面などに申請をしに行く場合があります。港区からですと東京駅よりも品川駅のほうが近いので、今度から便利になりそうです。関西方面に行きたい行きたいと思っていても、そう都合よく仕事はありません。全然関係無い東北新幹線に近々乗ることになりそうです。

投稿者 harada : 12:00

2003年09月04日

イタリア旅行

今日一般の方が相続登記の件で事務所にいらっしゃいました。なごやかにお話をしていましたが、突然ロシアの方(例の太郎さんと次郎さん)も事務所に来られました。一般の方は、司法書士事務所にロシア人が現れるなんて予想してませんから、一瞬ギョっとしていました(笑)。しばらくは外国人来所率が高そうです。

今日は月に一度の成年後見の日でした。先月イタリアに旅行に行かれたので、その時の写真を見せてもらいました。
私「きれいなところですねえ。いいですねえ。」
彼「そうでしょう。このあたりは素晴らしいですよ。先生も行かれたらいいじゃないですか?」
私「…」
心の中で(「あなたに何かあったらいけないので、海外旅行は行きづらいんですよ。」)とつぶやいていました。成年後見という仕事はとてもやりがいのあり、社会に貢献している実感がありますが、身動きが取れないのがちょっとつらいですね。
サラリーマン時代の上司はハワイに移住するし、回りはとても楽しそうです。

投稿者 harada : 18:54

2003年05月02日

今日は成年後見事務

今日は成年後見事務。依頼者を面談してきました。
依頼者の話によると、私のところに依頼にくるまで、
1.インターネットで成年後見を検索。法務省のページを見る。
2.法務省に行くが法定後見と任意後見の説明をされ、区役所に行くよう言われる。
3.区役所では公証人役場に行くように言われる。
4.公証人役場で司法書士会に行くように言われる。
5.司法書士会館のリーガルサポートで登録者を紹介すると言われる。
6.やっと私に依頼する。
とグルグルたらい回しにされたそうです。
1.のインターネットの検索で運良くリーガルサポートのページを見つければ良かったんでしょうけど、成年後見制度が新しく認知されていないので、相談窓口を見つけるのが一苦労ですね。依頼者はまだインターネットで検索できたから、遠回りしても一応解決しましたけど、一般の方の簡単なアクセスには遠いようです。
面談中にうちの父親から電話があり、「今、お客様と面談中だから。折り返す」と断ってるにもかかわらず、「実はね。…・」と話続けていました。よっぽど、(「お父さん、ボケてるの?」)と突っ込もうと思いました。他人様の成年後見より、まず身内をしっかりしろという感じですよね(笑)。
言わずもがな、今日も研修です。今やってるグループ研修はグループによって時間割が違います。うちのグループは3・4・5日を連休としたため、その分平日にしわ寄せが来てますけど、グループによっては平日の負担を軽くするため、連休中に研修があるところもあるそうです。とにかく久々に訪れる休息をのんびり楽しみたいです。楽しむというより、とにかく寝ます(笑)。

投稿者 harada : 12:00

2003年04月16日

ボケたらどうする?

昨日の続きです。今日の題名は書士会が配ってる冊子のタイトルです。
事務所にいっぱいあるので、持ってって下さい。
財産目録を作成するのが大変なんですが、今回は依頼者が財産目録をご自分で、しかもWORDとEXCELを駆使して作られていたんで助かりました。(←ふつうありえないです(笑)。)

【登記一口メモ】
任意成年後見制度とは身寄りのないお年寄りが老後(特にボケがきたような場合)の不安を解消する制度です。
ボケる前(本人の意識がしっかりしている段階)に任意成年後見契約と委任契約(任意代理契約)を締結します。(公正証書によります。)自分の意識がはっきりしている段階でだれに老後の財産管理などを任せるかを決めるのです。
契約締結後どうなるかというと、具体的にはまず、1月に1度後見人になった私が委任者であるお年寄りと面談します。日常生活に支障がない場合は、それだけです。
意識がしっかりしている場合でも突然の事故などに巻き込まれ、日々の生活に支障がでてきた場合、もともとの契約内容に記載されている範囲の代理権が私に付与されます。例えば入院した病院の入院手続・病院への支払をはじめ、各種の財産管理を私がすることになります。(これが委任契約(任意代理契約)です。)当然大切な財産を管理しますので、私をチェックするために社団法人成年後見センター・リーガルサポートが後見監督人となります。
突然の事故もなく、平凡に月1度の面接をしている内に「あれ、この人ボケたんじゃないかな?」という時期がきてしまった場合、医師と相談し家庭裁判所に対し任意後見監督人の選任を申し立てます。
この時点で、任意成年後見契約がスタートします。ちょっとわかりにくいと思いますが、委任契約(任意代理契約)の段階では委任者は正常な判断ができるのに対し、任意成年後見契約の段階では委任者は正常な判断ができなくなっています。その後は委任者がこういう風に生きたい、こういう風に財産を使いたい、残したいというご本人が決めたライフ・プランにそって財産管理などを行っていきます。

投稿者 harada : 12:00

2003年04月15日

任意後見契約を締結してきました。

今日も類似商号のお客様はお見えになりません(笑)。

今日は、任意後見契約と委任契約(任意代理契約)を締結するため、委任者(依頼者)と監督人になる社団法人成年後見センター・リーガルサポートの代理人の先生と公証人役場に同行しました。平成12年にできたばかりの制度で、また港区で初めて社団法人成年後見センター・リーガルサポートを関与させての契約締結ということもあり手探り状態でここまできましたが、契約締結後、依頼者に「ようやくこれでホッとしました。」と言われました。
私が港区での契約締結1号となりましたが、新しいこの制度が知られていないだけで、必要とされる方はまだまだいらっしゃるように思います。司法書士の事務の負担が重く、なかなかやってくれる司法書士の先生があまりいらっしゃらない点も今後の課題としてあるように思います。また財産があまりない方がこの制度を利用し易くする点もなんとかして行かなければなりません。
「ホッとしました。」という言葉を裏切らないよう頑張ります。
今日はちょっと真面目な話でした。明日はこの制度を解説します。

と、ここで全体を読み返しました。文章堅すぎですね。だからって読み飛ばさないで下さい。

投稿者 harada : 12:00

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