株式会社設立・合同会社設立・東京都・港区・司法書士原田事務所

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2003年10月10日

またしても

また今日の午後も怪しい人たちが来ました。客「とにかく急いで今日代表者を変更したい。」私「今他の件で忙しいので今日中は無理です。来週ならなんとかなりますけど。」客「報酬はずむから今日出せない?ちゃっちゃっと書類作ってよ。」昨日飛びこみ客で権利証がないのは気を付けてると書きましたが、会社登記で気を付けるのはこの『代表者変更』です。よくあるのが、お父さん(社長)の知らない間に息子(取締役)が勝手に代表者を変更して、会社所有の不動産を処分したりするパターンです。会社の登記だからって軽く処理してしまうと、後が大変です。本来登記の必要書類じゃないですけど、実印を押印した辞任届(印鑑証明書付)をお客には要求してます。私「実印を押印した辞任届(印鑑証明書付)準備できますか?」客「いやあ、社長死んだんだよ。ここにいるのが息子さん。」死亡の場合は認め印を押印した親族からの死亡届があれば登記はできますが、私「死亡が確認できる戸籍とかありますか?」客「本籍遠いからすぐには無理だよ。」私「株主は何人ですか?」客「この息子さんだけだよ。だから株主総会もなにもないんだよ。」会社の株式も相続財産ですから、株式を死亡した社長が100%所有していても、それだけで息子が100%所有してることにはなりません。相続人間で争いがあるやもしれません。結局死亡の事実の確認もできず、株主が1名である確信も持てません。ついでに会社の謄本にはしっかり怪しい履歴が残ってました。私「戸籍で死亡事実を確認できないと困ります。」客「いろいろ固い事いうなあ。他行こう。」と去っていきました。なんだかんだと腰が引けてる1週間でした(笑)。 P.S.体調万全ではないですけど、街頭相談会に行ってきます。

投稿者 harada : 2003年10月10日 07:25

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