ひよっこ支部長の司法書士ブログ  by 司法書士法人ファルコ

東京都港区の司法書士原田正誉のブログ 会社設立、新会社法対応、遺産相続登記、抵当権抹消手続等の司法書士事務所の仕事をブログでご紹介

前のページに戻る

« 今年の招集通知の特徴 | メイン | 平成23年度司法書士筆記試験会場案内図 »

2011年06月06日

私の師匠の訃報

今朝、昔勤めていた事務所の番頭さんから電話がありました。

「おやじが死んだ。」

私のこの業界の師匠であるT先生がお亡くなりになりました。88歳でした。
高齢であるにもかかわらず、毎日事務所に来られていました。ついこの間までお元気だっただけに残念です。

しかしながら、たいへんなヘビースモーカーでもありましたから、天寿を全うされたと思います。(そんなT先生の事務所には、 登記研究の第1号から全て揃っておりました。古いものは、虫に食われていてもいいくらい発行されてから時間が経っていましたが、 タバコのヤニがべっとりついており、虫も食えず、いい保存状態でありました。)

初めて先生にお会いした時、先生は権利証の宛名を筆で書くために、墨を磨っておられました。当時は「どれだけアナログなんだよ。」 (詳しくは昔のブログ) と思っておりましたが、偽造の権利証等の事件等を考えると、あのアナログなやり方が、 実は確実な偽造防止であったのではないかと思ったりもします。

昔、私が作成した申請書類を確認されていましたが、先生のチェックは驚くほど速い。
「ちゃんと見てないんじゃないか。」と思うぐらい速い。

でもたまに「原田君、これ違う。」と間違いを指摘されていました。

「あの速度でなぜ分かる?」

口には出しませんでしたが、そんな気配を感じたのか、
先生は一言。

「絵だよ。」

 

どうやら「こんな案件の申請書は、この辺に活字があり、この辺りは白い」 という絵画のようなイメージが頭の中に出来ておられたようです。

もっと色々教われば良かったかな。

ご冥福をお祈りします。

投稿者 harada : 2011年06月06日 20:24

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://shihoushoshi.main.jp/cgi/mt/mt-tb.cgi/1592