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2006年02月09日

私の親が振込み詐欺に 完

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昨日のつづき。これでこの件、ラストです。

⑭ありそうですが、こんな住所は 大田区にありません。「西蒲田7-7-1」 は西蒲田七丁目7番1号であって、西蒲田七丁目7番地1号はありえません。この手の文書にありがちな誤字脱字の典型ですね。 今回は九州地方に多く郵送されたようですから、現実に大田区西蒲田に、政府の機関があるはずがないと思う人が少ないのも、 被害を広げた原因にもなっているようです。

 

⑮何度も繰り返しではありますが、司法管理通達局というものは、 この世に存在しません。葉書を送られてしまった方、安心して破棄して下さい。

 

ちなみに、この電話番号は、現実に西蒲田で使用されている局番だそうです。 ここに電話をすると、次のような展開になるようです。

 

被害者「もしもし、こんな葉書が来てしまいました(汗)。」

司法管理通達局のニセ担当者 「このままでは、大変ですよ。無料の国選弁護人をご紹介しますので、その方に連絡して裁判の取下げの手続きをして下さい。」

被害者「わ、わかりました。」

 

被害者「もしもし、国選弁護人の○○先生ですか?」

ニセ弁護士「そうですよ。 このままでは、裁判に負けてしまいますから、裁判を取下げましょう。保証金を供託しなければなりませんから、 ○○万円を次の口座に振込んで下さい。」

被害者「わ、わかりました。すぐ振込みます。」

 

と典型的な振込み詐欺の罠にハマります。上のやり取りもデタラメなんですけど、 分かりますか?民事裁判に国選弁護人なんてシステムありませんからね(笑)。

 

いろんな手口が次々と出てきますが、まずは、落ち着いて。 冷静になってから誰かに相談しましょう。

 

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投稿者 harada : 2006年02月09日 16:38

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